まずエメラルドとはどのような石なのかという点について少し解説していきます。
エメラルドは、私たちにとっても馴染の深い石で、5月の誕生石としても知られています。
和名は緑玉(りょくぎょく)または翠玉(すいぎょく)となっており、鮮やかな緑色をしたエメラルドが一般的です。
指輪に用いられるエメラルドもそのほとんどが緑色の石となっています。
エメラルドに分類される石は、その組成も種類によってまちまちですが、一般的な成分としては、
Be3Al2Si6O18と表されます。
主成分は、ケイ素、ベリリウム、アルミニウム、クロム、バナジウムなどが含まれている石のことを指します。
エメラルドとは、これらの成分を主成分とした石の総称ということができるでしょう。
エメラルドは緑色のベリル(緑柱石)という鉱物の呼称です。ベリルという鉱物に含まれる成分によって全く違う宝石に区分されます。
グリーンビレル
アクアマリン
レッドベリル
ローズベリル
ホワイトベリル
エメラルドはその美しさから世界4大宝石(ダイアモンド、ルビー、サファイア、エメラルド)として大切にされてきました。「幸福の石」「愛の石」として、あのクレオパテラを始め世界中の権力者が好んで身につけていました。
エメラルドの石音葉は「幸福」「愛」「希望」などです。
生命力溢れる木々のような色は永遠の生命の象徴でもあり、持ち主に健康を与えるだけでなく、森の中にいるようなやすらぎをも与えると言われてきました。エメラルドが「再生のシンボル」と言われている所以でもあります。
長い結婚生活の中で時には辛く悲しいこともあるかもしれません。しかしエメラルドの持つ力があなたの生命力を引き出し、何度でも立ち上がることができるでしょう。
エメラルドを身につける効果についていくつかご紹介します。
エメラルドの鮮やかな緑色は生命力溢れる新緑のようです。身に付ける人はもちろん見る人の目を引きつける美しさがあります。ネイルカラーを緑色の補色に当たる赤系を塗ればパーティーシーンであなたを華やかに演出します。
一概にエメラルドと言っても大きく3つに分類されます。エメラルドグリーン、グリーン、翡翠のようなグリーンです。特に和装をお召しになる方には翡翠のようなグリーンのエメラルドを重宝されます。お好きな色のエメラルドを手元に添えてみましょう。
エメラルドのもつ「幸福」「愛」「希望」の石言葉と、「永遠の生命の象徴」「再生の象徴」の意味を知っていれば、結婚生活の中で様々な困難にあった際、心を平穏に保ってくれることでしょう。
エメラルドの持つヒーリング効果で心も体も健康であり続けることで、家族との時間や仕事にも思い切り打ち込むことができ、充実した人生を歩めるはずです。
エメラルドは宝石の中で一番表面の傷や内包物が多い石と言われています。内包物によってそのエメラルドの産地が分かってしまうほどです。よって透明度が高く、鮮やかな青緑色〜緑色のものが最高のエメラルドになります。
一般的に指輪などの埋め込み石として使用される緑色系のエメラルドは、それ自体にはあまり高額な価値がついていないと考えた方がよいでしょう。
エメラルドはサファイヤ、ルビーとは全く違う鉱物です。
赤いルビーと青いサファイア。全く見た目が違う石ですが、実はどちらも「コランダム」と呼ばれる同じ鉱物なのです。コランダムの結晶から、その鉱物が育つ環境によって色が変わるのです。
しかし古代の人々は赤い色の宝石をすべてルビーと呼んでいました。赤色のものはレッドサファイアではなくルビー、赤色以外の石をすべてサファイアと呼称するようになったのです。
エメラルドはベリルという鉱物からできています。
成分の中にクロムが混ざると緑色になりエメラルドと呼ばれます。また、鉄が混じると水色になりアクアマリンと呼ばれます。
エメラルドは比較的一般的な宝石に分類されるため、多くのブランドで取り扱いがあります。
有名、人気ブランドだと、
等ではエメラルドリングの取り揃えがあります。
エメラルドは5月の誕生石でもあるので、手作り結婚指輪でも、オプションサービスもしくは無料サービスとしてエメラルドを埋め込めることも多いです。
エメラルドの硬度はルビーやサファイアには劣りますが、きちんとお手入れをしていれば何世代も受け継いでいくことのできる石です。
エメラルドの表面に加工をしている場合が多いので、超音波洗浄機やスチームクリーナーの使用は厳禁です。表面の加工部分を劣化させ、エメラルドの美しさを損なう原因になります。
柔らかい布で拭くか、温かい石鹸水で洗うようにしましょう。