まずアクアマリンとはどのような石なのかを少し解説していきます。
アクアマリンは、私たちにとっても馴染深い石で、3月の誕生石としても知られています。
和名は緑柱石(りょくちゅう石)・藍柱石(らんちゅう石)・藍玉(らん玉)となっており、透明に近い水色がアクアマリンの特徴となっています。
アクアマリンは、ベリルという鉱物グループの天然石です。不純物を含まない純ベリルはほとんど無色です。鉄分やクロム、バナジウム、マンガンなど様々な元素が混入することで、色鮮やかに変化し美しい宝石になります。
緑色(エメラルド)
薄いピンク(モルガナイト)
黄色(イエローベリル)
黄緑色(ヘリオドール)
褐色系の黄色(ゴールデン・ベリル)
無色(ゴシュナイト)
アクアマリンはラテン語で「海水」を意味するように、透明に近い宝石です。アクアマリンには無色に近いものから濃いブルーの色の範囲があり、ブルーが濃ければ濃いほど価値が高くなります。一番濃い青のアクアマリンは「サンタマリア・アクアマリン」と呼ばれ、アクアマリンの最高品質の称号とも言えるでしょう。
このサンタマリア・アクアマリンの名前は、当時ブラジルのミナス・ジェライス州にあったサンアマリア鉱山から特別に濃い青のアクアマリンが採れたことに由来します。
現在ではサンタマリア鉱山は閉山しており、1900年以前の正真正銘のサンタマリア・アクアマリンはとても高価なものです。しかしサンタマリア鉱山の閉山後、サンタアクアマリンと同様の美しさを持つアクアマリンがその他の地域でも産出されるようになり、産地関係なく濃いブルーのアクアマリンは全て「サンタマリア・アクアマリン」と総称されることとなりました。
近年はアフリカのモザンピークで高品質なアクアマリンが安定して産出されるようになり、ここで採れるアクアマリンは「サンタマリア・アフリカーナ」と呼ばれています。しかしサンタマリア・アフリカーナもかなり枯渇してきているそうです。
ギリシア神話の中では「海が荒れたとき、海の精の宝物が浜辺に打ち上げられた宝石」と伝えられており、ヨーロッパの船乗りたちのお守りとして大切にされてきたようです。
全ての生命の源である「海」と結びつきの強いアクアマリン。怒りや葛藤、最悪感などの負の感情を洗い清めてくれると言われています。海のように大きな寛容性を与え、自分にも他人にも素直になれることでしょう。これから始まる結婚生活の中で、大切なパートナーと海のように深い愛情を育み、いつまでも仲睦まじい家庭でありたいという願いを受け止めてくれる石です。
アクアマリンの石言葉は、「勇敢」「富」「聡明」「自由・幸福をもたらす」などです。結婚や出産のお祝いにアクアマリンを贈られると幸せになれるという言い伝えもあり、まさに結婚リングにふさわしい石と言えるでしょう。
まずアクアマリンの指輪を身に付ける効果の一つ目にあげられるのは、その色の効果です、
指輪に用いられる一般的な透明に近い水色のアクアマリンは、指先、手元をスタイリッシュな印象にしてくれるでしょう。
透明な水色のアクアマリンはオフィスではもちろん冠婚葬祭、どのようなシーンでも浮くことはありません。また暗い場所でもキラキラと輝く石なので、パーティーシーンでもあなたの魅力をより引き立ててくれます。特に肌の色がブルーベースの方には、さらに肌を綺麗に見せてくれるアイテムになることでしょう。
アクアマリンの石言葉は「勇敢」「富」「聡明」そして「自由・幸福をもたらす」です。古来の船乗りがお守りとして身に付けたように、あなたを人生という海を勇敢に舵をとる勇敢な船長になる力を与えてくれるかもしれません。
そしてパートナーが辛い時には海のように大きな心で抱擁し、一緒に幸福への道を歩む道しるべにもなってくれることでしょう。
アクアマリンの価値判断の基準は、色、透明度、輝きで決まります。
一般的に広く流通している青みを出すために加熱処理されたアクアマリンは、高額で取引されることはありません。
しかし濃い青色、濃い青からわずかに緑がかった青色は価値が高くなります。前述したサンタマリア・アクアマリンはその希少性の高さから高値で取引されています。
一般的に指輪などの埋め込み石として使用される透明に近い水色のアクアマリンは、それ自体にはあまり高額な価値がついていないと考えた方がよいでしょう。
アクアマリンは一般的な宝石に分類されるため、国内国外問わず多くのブランドで取り扱いがあります。
GUCCI(グッチ)
Jessie Western(ジェシー・ウエスタン)
Tiffany&Co.(ティファニーアンドコー)
ヴァンドーム青山
俄(にわか)
Cartier(カルティエ)
THE KISS
SUEHIRO
Macy’s(メイシーズ)
Le Vian(ル・ヴィアン)
EFFY Collection(エフィーコレクション)
Bloomingdale’s(ブルーミングデールズ)
等ではアクアマリンの指輪の取り扱いがあります。
アクアマリンは3月の誕生石なので手作り結婚指輪でも、オプションまたは無料サービスでアクアマリンを埋め込むことができます。
繊細な輝きを持つアクアマリンは土台となる金属の組み合わせによっても印象が大きく異なります。
シルバーやプラチナなどとの組み合わせは非常にスタイリッシュな仕上がりに。宝石の色の主張が強くないのでオフィスでも浮くことはありません。
K18ゴールドやピンクゴールドとの組み合わせはゴージャスな印象に。金と水色の輝きはまるで太陽と海のよう。指輪を見る度にアクアマリンの持つ浄化の力をより得られそうです。ゴールドの主張が強すぎると感じる人にはシャンパンゴールドやロゼゴールドなど肌馴染みが良いものにアクアマリンの組み合わせががおすすめです。
どちらも素敵で決められない!そんなお2人には男性はシルバー、女性はゴールドの結婚ペアリングもおすすめ。土台の金属の色が違っても同じ宝石を入れることで統一感が出ます。男女問わず付けられるアクアマリンならではの魅力です。
全くそんなことはありません。
男女問わず透明に近い水色の宝石は、身に付ける人すべてにさり気ない上品な輝きを与えてくれることでしょう。透明に近い水色なのでオフィスカジュアルにもよく馴染みます。
それでも人目が気になる方は指はの内側に埋め込んでお守りにするのもいいでしょう。
アクアマリンは比較的硬度の高い石ですが、雑に扱うとかけてしまったり、傷がついたりすることもあります。身につけた後は柔らかい布で拭くと良いでしょう。汚れが酷い場合は温かい石鹸水を使い、柔らかいブラシで留め具や隙間を洗ってください。