まずシトリンとはどのような石なのかという点について解説していきます。
シトリンは私たちにとっても馴染みの深い石で、トパーズと同じく11月の誕生石としても知られています。
シトリンは爽やかな黄色の石で、フランス語でで柑橘系果物という意味の「シトラス」が語源になったという説もあります。
和名は黄水晶(きすいしょう)となっており、黄色のシトリンが一般的です。
指輪に用いられるシトリンもそのほとんどが黄色のシトリンとなっています。
シトリンは古来より「幸運を運ぶ石」として切にされてきました。
石言葉は「繁栄」「財運をもたらす」「富」「潔白」「希望」などです。
シトリンの黄色が黄金を連想させ、お金にまつわる運気を上げてくれるという商売繁盛の石でもあります。トラブルに見舞われても、それを乗り越えていく知恵や勇敢さを与えてくれます。これから事業を始める人や、事業を拡大させたい人にはこれ以上ないお守りになる石です。玄関やデスクの上に原石を置くのも良いでしょう。
またシトリンの輝きは太陽を象徴するとも言われ、持ち主に生命力や活力を与えてくれます。人生のパートナーと共にいつも笑顔を絶やさず生きていきたい、いつも太陽のように明るい家庭でありたいという願いを受け止めてくれるまさに結婚リングにふさわしい石でもあります。
「シトリンには偽物がある」とよくネット上でも話題になります。しかし実際に宝石店でシトリンの偽物があることはほとんどないと言っていいでしょう。
しかし偽物を買ってしまわないか心配な人のために、ここでは偽物の見分け方を簡単に説明します。
現在市場で出回っているほとんどはシトリンは、天然のアメシストを加熱処理して黄色くしたものです。逆に天然のシトリンはもともと希少な石で市場に出回ることはありません。
一般的なシトリンを天然のシトリンと偽って高額で売っていたらそれは問題です。つまり、「加熱したアメシスト=シトリンの偽物」ということではありません。
ではシトリンの偽物とは何なのでしょう?それは人工溶連水晶に着色をしてシトリンとして販売しているものです。
ガラスと練り水晶を溶かして固めたもので、ほとんどがガラスに近いものとなります。ガラス製のものは触ってみると本物の宝石のようなひんやりとした冷たさがなく、触れていると生暖かく感じられます。
発色も良く透明度も高いのに、値段が安いシトリンがあったら注意した方がいいかもしれません。
シトリンを指輪に付けるとどのような効果があるのでしょうか。
まずシトリンを指輪に付ける効果の1つ目に上げられるのは、その色の効果です。
指輪に用いられるシトリンの一般的な黄色は指先、手元を明るい印象にしてくれることでしょう。
結婚指輪によく埋め込まれる石としてはダイヤモンドが主流ですが、無色のためどこか物足りなさを感じることもあるかもしれません。しかし指輪に黄色のワンポイントが入ることで指先がパッと明るくなります。
特に一般的な日本人に多いとされるイエローベースの肌の色の方には、このシトリンの黄色は肌馴染みが良く肌を綺麗に見せてくれる効果があります。
シトリンの石が持つ意味「繁栄」「富」「潔白」「希望」そして幸福を運ぶ石という別名を知っていれば、結婚生活における様々な困難があったとしても、心を強く保つことができるでしょう。
太陽の象徴でもあるシトリンの輝きをまとい、明るく、力強く生きるあなたに幸福が訪れないはずがありません。パートナーと共に歩む人生に、いつでも生命力と活力を与えてくれることでしょう。
鮮やかな黄色や赤みを帯びたオレンジ色のシトリンは価値が高くなります。またシトリンには肉眼で見える内包物はほとんどありませんが、もしあった場合はその石の価値は下がります。
上質なシトリンであっても値段は控えめ。大きなサイズでも価格がそこまで上昇しないので手頃な価格で手に入れることができます。
シトリンは比較的一般的な宝石に分類されるため、多くのブランドで取り扱いがあります。
有名、人気ブランドだと、
ディオール
GEORG JENSEN(ジョージ ジェンセン)
ヴァンドーム青山
ジュエリーツツミ
ete(エテ)
等ではシトリンのリングの取り扱いがあります。
シトリンは11月の誕生石でもあるので、手作り結婚指輪でも、オプションサービスもしくは無料サービスとしてガーネットを埋め込めることも多いです。
シトリンは他の宝石と同様にこまめに柔らかい布で拭き取るようにするといいでしょう。
汚れが気になる時は、ぬるま湯と石鹸水で洗い、柔らかい布で水分を拭き取って仕上げるようにしてください。
シトリンは急激な温度変化によって破れる恐れがあるため、蒸気洗浄はしないように注意しましょう。